姐御系カウンセラーよう子の人生相談ラジオ

姐御系カウンセラーが人生相談に回答します

心理学ってどんな学問なの?

暑い暑いって言うと暑くなるので言わないようにしています。でも、つい言っちゃうんですよね...。

 

今回は心理学について少し書きます。

カウンセラーをしているって言うと、「心理学に詳しいんですね」と言われます。

間違ってはいないんだけど、大学で教えられている心理学って非常に範囲が広いんですね。なので、「心理学」って言っても人によってイメージするものが全く違うかも。

 

大学で教えられる心理学を、大きく分けると、臨床心理学やカウンセリング心理学、と行動科学としての心理学に分けられるかな。

 

まず、臨床心理学やカウンセリング心理学。これは一般的にイメージされる心理学に近いと思います。精神的な疾患とかパーソナリティ障害のメカニズムについて学んだり、実際に学生同士でカウンセラー役とクライアント役でカウンセリングのロールプレイをすることも。心理学を学んでいる人に、世間一般の人が期待するのはこちらの分野の知識だったりスキルだったりするのかなと思います。

 

もう一方の行動科学としての心理学には、実験心理学認知心理学社会心理学といった名前の分野が含まれていると思います。

人間のものが見える仕組みとか、考える仕組み、集団や組織の中での人間の行動を科学的に分析します。人間のものが見える仕組みだと、神経の話とか脳の話とか高校の生物の授業の発展したような講義もありますね。

 

「科学的に」ってところがミソで、実験をするためにコンピューターでプログラムを書いたり、実験や調査の結果をまとめて論文を書くのに統計学の知識が必要となったり、結構(というか、かなり)理系っぽい分野です。

なので、いわゆる文系出身の人が実験心理学認知心理学などの講義を取るとビックリするのと苦労すると思います。私は高校の時点でΣとかlogとか大嫌いだったのと理科の授業もほとんど寝ていたのですが、卒論を書くための統計分析や講義の内容の理解に数学や理科の知識が必要なのですごーく苦労しました...。

 

ちなみに、公認心理師の受験資格を得るには一定の科目を大学の学部と大学院で履修しないといけないんだけど、上記の行動科学としての心理学に含まれる科目の割合が結構大きいです。なので、心理学部や心理学科に行きたいと思っている人は、高校生の数学や理科も「文系だから赤点取らなければOK」じゃなくて、しっかり勉強しておいた方が良いと思います。